外反母趾の治療を手術以外の方法を探している方へ
外反母趾とインソール(足底挿板・足底板)
昔から行われている保存療法がインソール(足底挿板・足底板)、今でも病院で相談すると作ってもらえるところもあります。
患者さん足に合わせて作るため、市販のものと違い料金は高くなりますが、靴に入れて使用するだけなので使いやすいものになります。
効果は痛みの軽減と変形の改善が期待できます。
しかし、状態の改善には個人差があり全ての人に効果があるわけではありません。
外反母趾と運動療法
よく行われているのが「タオルギャザー」・「足指じゃんけん」・「ホーマン体操」があります。
どの運動も足を動かすことで曲げる・伸ばす・開くといった本来の足の動きが出来ように改善することが目的になっています、また指にゴムなどを引っ掛けて広げる運動で親指の外側(2番目の指側)をストレッチすることで関節が硬くならないようにしています。
効果としては痛みの軽減や変形の改善が期待できます。
しかし、変形が軽度・中度までが推奨されている場合があります。
また、外反母趾の方は曲げる・伸ばす動作は比較しやすいことが多いですが、親指を開く動きがなかなかできない方が多いです。この動きが出来るようになると変形の改善が期待できます。
外反母趾と薬物療法
病院へ行くと変形が軽度の場合などにシップ・塗り薬・飲み薬などの消炎鎮痛剤を処方されることがあります。痛みの軽減が期待できます。
まとめ
手術以外にもいろいろと方法がありますが、その人にあわせた治療がどれも必要になります。また、間違ったことをすると症状が悪化することがあるので注意してください。外反母趾は必ず専門機関を受診しましょう。
保存療法のメリットとしては
入院等をしなくていよい
合併症の心配がない
途中でやめる事が出来る
デメリットとしては
変形の改善を実感するのに時間がかかる
実費施術(保険外施術)
外反母趾や巻き爪でお困りの方
「早く痛みから解放されたい」「どこに相談すればいいのかわからない」などありましたらお気軽にご相談ください。
参考文献
内田 俊彦, 外反母趾に対する足底挿板療法, 昭和医学会雑誌, 1996, 56 巻, 4 号, p. 363-371
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清水 新悟, 岩堀 裕介, 徳田 康彦, 前田 健博, 横地 正裕, 外反母趾角を短期間で改善させるための足底挿板療法の試み, 理学療法学, 2009, 36 巻, 6 号, p. 329-335
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